「おい!早いって!」
後ろで隼人が叫んでいたが、桃代は無視しながら二人を探した。
首を横に何度も向ける。
どこ
どこよ!!
汗を流しながら周りを見渡していたら、
見慣れている後ろ姿が見えた。
ベンチに座っていれ二人の姿が見えた。
「いたぁーー!」
指をさして、大声で叫んだら、後ろで息を切らしていた隼人が聞いた。
「な…何が?」
桃代は、隼人を無視して二人のトコまで走って行こうとした時だった
「やめろよ!!」
いきなり立ったかと思うと、和馬が隣で座っている花梨に怒鳴り付けている場面が目に入ってしまった。
「なんだ…?」
やっと状況を理解した隼人は驚いた表情をしていた。