「あぁ〜気持ち悪いー…。」
コーヒーカップに二回連続乗った花梨は、今にも吐きそうな顔をしていた。
そんな花梨を一旦和馬は近くにあったベンチに座らせた。
そして、肩をゆっくり摩った。
「大丈夫か?」
心配しながら聞くと、花梨は笑いかけた。
「大丈夫だよ!ありがとう」
それから、少し休むと、花梨と和馬は少し黙ってしまった。
花梨はチラチラと隣で座っている和馬に目を向けるが
和馬は中々自分をみてくれなかった事に少し胸を痛めていた。
花梨は和馬と話がしたかったが、話が中々切り出せなかった。
和馬も
花梨同様に、自分は何を話せばいいかわからなかった。