列を並ぶこと1時間、ようやくジェットコースターに乗れる事が出来た桃代と隼人は、満足げに



花梨と和馬が待っているベンチへ駆け足で向かった。







すると、こっちに気付いた花梨が手を振りながら、桃代達の方まで走って来た。






「どうだった?」







花梨は、桃代ではなく
隼人にむかって話しかけていた。







「すげーおもしろかった!」






笑いながら返した隼人に、花梨もわらいかけた。







そんな花梨をみながら、桃代は心配そうに、花梨の後ろの方にいる和馬に目を向けた時






桃代は生唾をゴクリと飲んだ。








和馬が悲しい目をしながら、こちらをじっと見つめていたから…。