「え…でも…」



「いーよ!だからお二人さんは乗っておいな!」





そう和馬が桃代と隼人ち言うと、二人の肩を押した。





そんな和馬に、遠慮なしに隼人は



「じゃあお構いなく」



とだけ言い残し、桃代の手を掴んで走って行った。













は?







桃代はア然としていた。







なぜなら。








隼人に自分の手が握られていたからだった。








いきなりの出来事だったので、桃代は何も抵抗することが出来なかった。







だが、額からの汗が流れていたのは






言うまででもない。