「え?」

少し髪の濡れた状態の蘭が部屋に戻ってきた。

「そんなに心配なら帰ればいいのに」

自分でもそう思う。帰ればいいって…でも…


「わかんないけど…八神君に会いたくないの」

「うん。」

「多分ね、可愛くないって言われたのが傷ついたんじゃなくて…」