陽菜がぐっすり眠っているのを確認して、時計を見てみたらもう12時近くなっていた。


俺も寝ようと思い、1階のリビングのソファーで寝ようと思い下に降りた。



「はぁー。寝るか」


寝ようと思い目を閉じると…


(竜くん)
その声が頭の中でリピートされた。


あれは、きっと陽菜の声だ。


夢の中の陽菜じゃなくて今の陽菜だと思う。


だから、頭が痛くなった原因は俺にあるんじゃないかとも思うんだ…


ごめん。陽菜。


心の中で謝って俺は夢に落ちた。
「んっ…あさ?」

目を覚ましてあたりを見たらいつもと部屋が違う。

でも、知ってる。


ここは、八神君の部屋だ。

「なんで、八神君の部屋にいるんだろう。」


昨日のことを思い出そうとしても…

お風呂上がってからの記憶がほとんどない
とりあえず、私が八神君の部屋にいるということはきっと、八神君が運んでくれたに違いない。

謝りにいかないと…


そう思い、ベットから降りて時計を見るとまだ5時前だった。


「まだ、寝てるよね。」


八神君が起きるまで朝ごはんとお弁当を作って待ってよう。
そう思い、キッチンに向かった


キッチンに向かってる最中に少しだけ聞こえた寝息


『すぅーすぅー』

音のなる方に近づいてみるとソファーで寝ている八神君がいた。


私が八神君の部屋で寝ちゃったから八神君、ソファーで寝ることになっちゃったんだ。


申し訳ないことしちゃったな。
今更だと分かっていたが何もかかっていない八神君に毛布をかけて、キッチンに向かって朝食の準備を始めた。


朝食をある程度作り終わり、2人分のお弁当を作りながら、昨日のことを思い出していた。


なんで、お風呂上がってからの記憶がないんだろう


上がってからなにがあったんだろう。

「んっ、姫宮?」

そんなことを考えていると、ソファーの方から声がした。

「八神君?おはよう」

「姫宮おはよう。体調は大丈夫?」


何があったのか、全く思い出せなかったけどとりあえず謝らないとと思い八神君の元に向かった。


「八神君、昨日の事なんだけど…私、お風呂上がってからの記憶がなくて…でも、相当迷惑かけちゃったと思うから…ソファーで寝かせちゃってるし、迷惑かけて本当にごめんなさい!」
そう言うと八神君は


「姫宮が元気ならそれで安心。迷惑なんて思ってないし、それに毛布ありがとな。一旦部屋行って準備してくるな」


そう言って、八神君はニコッと笑って私の頭をポンポンとしてから2階に上がった


八神君が下に降りてくるまでにお弁当を作り終わらせようと思い再びキッチンに戻った

2人分のお弁当を作り終わり、朝食を机の上に並べていると

『トントントン』

階段を降りる音がした。

八神君、準備終わったんだ。

「姫宮、ごめんな。全部やらしちゃって」

「気にしないで。私も昨日、迷惑かけちゃったし」

「だから、昨日のことは気にするなって。迷惑なんてこれっぽちも思ってないし。な?」