入学して半年が経ち、学校生活にも慣れてきた時に事件は起こった。
いつもと変わらない1日だと思っていた…
「ピロン」
この時間帯にあまり鳴ることのない携帯が鳴った
開いてみるとお母さんからだ。
「話があるから今日は早めに帰ってきて☆」
なぜだろう、とても嫌な予感がする…
前にも似たようなことがあった
前には…
早く帰ってきてと連絡があり早く帰ると…
「今からお父さんのいるアメリカに行ってくる!」
そう言って家を飛び出したり…
ちなみに、私のお父さんは私が中1の時から単身赴任中でアメリカにいてお母さんはお父さんが大好きだから時々、私を置いてアメリカに会いに行っている。
今回もそんなような感じかな?…
そう考えると憂鬱だ。
「はぁ。」
「ため息なんてついちゃって幸せ逃げちゃうよ?」
「蘭!いつの間に来てたの?おはよう!」
この子、私の親友の江國 蘭 Ekuni Ran
「陽菜がため息ついた時あたりからいた。なんあったの?」
「大したことじゃないから大丈夫!」
「それならいいけど、何かあったら言ってね。」
蘭はいつも深入りしてこないけど必ず相談に乗ってくれる私のお姉さん的存在だ。
「ありがとね蘭!」
蘭と話をしていると時間はいつの間にか先生が来ていて
「先付けー授業始めるぞー」
授業が始まっても全く集中出来ずぼーっとしている間に授業はすべて終わっていた。
ノートも全く書いてない…明日、蘭に見してもらわないと…
学校が終わり、重い足取りで家に帰った
「ただいまー。」
玄関に入るとあるはずのない男の人の靴が1足。
もしかして、お母さんの浮気してる!?
焦りながらリビングのドアを開けるとリビングにはお父さんの姿が。
「え?お父さん!?」