フードを深く被り夜の繁華街をさまよう少女が1人。



瀬名川 水音 －－Senagawa Mio

#17歳
#父子家庭で現在は家出中

#身長163センチ
#黒髪ロング



フードを被っているのに少女から溢れるオーラに繁華街を歩く多くの人達が目を奪われていた。


(…チッ！今日も人が多いなぁ。ジロジロみてんじゃねぇよ。)


自然と早足になって路地に続く曲がり角で何かにぶつかった。

「ッい！！」


派手に尻餅をついてぶつかったものを確認すると自分と同じようにフードを深く被った背の高い男だった。


「すみません、俺の前方不注意です。お怪我はありませんか？」


声色は優しそうだが顔の確認はできない。


「…大丈夫ですよ。私も余所見してました。この道に私以外の人が使ってるのみたことがなかったので…。」


私は顔を見られないように下を向いて話した。


「あ、すみません。この辺よくわからなくて…っ！」


男は途中で話をやめて体を屈めた。
ほぼそれと同時に私の後ろの方で何やら集団が走り抜けて行った。


「どこに行ったんだ！見失ったぞ！」

「さっき、こっちの方でフードを深く被った男がいたと言う情報があります！」

「クソッ！今日こそ現場を押さえてやるつもりだったのに！！」