「ていうかさー、瑠衣。
今日晩飯作りに来てくれるって言ったよね」

「あー」

「だから校門で待ってたのにさ、屋上で叫んでるし」

「…待ってるなら待ってるって言いなさいよね。なんかすんごい悪いことした気分」



もしかして、心配して探しに来てくれた…?



と、考えるあたしはきっと自意識過剰だ。そんなこと龍に限ってあるハズがない。ていうかありえない!



「帰ろうぜー。腹へった!」

「はいはい。
今日はスーパーのからあげ弁当ね」

「はぁ!!?
瑠衣の手料理は!!?」

「彼氏でもないのに生意気言うなっ!」