私は必死に首を横に振った。そんな気持ち悪いこと、出来ない。
「食べなさいよ」「早くしろよ」「嫌だなんてふざけんじゃねえよ、この野郎」

 次々にぶたれ、蹴られる。目から大粒の涙が溢れ出て来た。
「い、いやっ!」
 掠れた声が出た。身をよじって抵抗するが、がっちりと押さえつけられてしまう。

 加奈子が土を咲の口の中に押し込んだ。
 その瞬間、吐き気が私を襲い、必死で我慢した。なんとも言えない、腐ったような味が広がる。

 そんな私を、四人は面白そうに見ている。

 やっと落ち着いた時、加奈子が言った。
「美味しかった? さてと、次はどうしようかしら」
 すると、早見が加奈子の肩を叩いた。見ると、男の人が歩いてくる。
 加奈子は舌打ちし、私の二の腕を掴みあげた。