「うちの高校の橘先輩を知らない奴は潜りだよ。あんたちゃんと今まで学校来てた?」
「来てたよ。知ってるでしょ。今のところ皆勤賞だし。何が潜りなの? 訳解んない」
「解んないのはこっち。橘明樹先輩知らないの? 夏の県大会で決勝まで昇り詰めた野球部のエースだよ。今は3年生。部活引退したから髪が少し長いの。たまに後輩にコーチしに顔出してるの」
「知らない。今まで知らなかった。野球なんて興味ないし。ましてや男のひとなんて。
でも今さっき興味持ったから好きですって言った」
遠くの方でカラスが早よ帰れと鳴いている。
「来てたよ。知ってるでしょ。今のところ皆勤賞だし。何が潜りなの? 訳解んない」
「解んないのはこっち。橘明樹先輩知らないの? 夏の県大会で決勝まで昇り詰めた野球部のエースだよ。今は3年生。部活引退したから髪が少し長いの。たまに後輩にコーチしに顔出してるの」
「知らない。今まで知らなかった。野球なんて興味ないし。ましてや男のひとなんて。
でも今さっき興味持ったから好きですって言った」
遠くの方でカラスが早よ帰れと鳴いている。