「え……」

「言って言って」

急かすと、先輩は私のおでこに自分のおでこをこつん、とぶつけてきた。

そこで終業のベルが鳴った。

「今度、言うから。その、ちゃんとこころを決めて」

先輩は照れたように言い、立ち上がった。

その言葉だけで、その赤い顔を見るだけで、胸がきゅんきゅん鳴る。