「話ってなに?」

「いや、落ち着いて聞いてほしいんだけど、

友達にさ、真琴のこと好きな人がいたんだよ」

「え?うっ、うん」

驚きつつ、衝撃を持ちつつ、次の話を待った。

「なんかそれ聞いたときさ、なんか胸のこのあたりがなんかもやっとして...。

あぁ、もう!俺は!真琴のこと、好きなんだよ!」

「ねぇ、なんで叫んでるの?」

「なんで、そんなに冷静なんだよ!?」

冷静なんかじゃない、本当は...

「冷静のれの字すらは入らないくらい、動揺してるよ!

だって、だって私も...敦が好きだから。

いつも敦なんか好きだって、実らないってわかってたから、

嬉しくて、心臓破裂しそうだもん!」

「まじ、可愛すぎなんだけど。

あ、1つ言うけど、今までの冗談。

冗談じゃないから」

「はいはい。ほら、帰ろ」

手を敦の前に、出す。

私だって、たまには強気なんだから。

「ばーか。ほら、行くぞ」

「うん!」

まだ、1日目だから、そこは真面目に

普通繋ぎだけど、いつか恋人繋ぎになれたらいいなって

考えてることは、内緒だよ。