卒業まであと1日
卒業式の前日だというのに、日直だった私は、敦をおいて先に学校に来た。
なぜだか、3年生のフロアだけ空気感が違う。
嫌だ、早く卒業したいとか愚痴なんか言っても、
結局はこの学校がみんな好きなんだなと感じる。
「真琴、風邪引いたか?」
「引いてない」
「俺、引いた」
鼻をずるずるさせて、話しかける敦も、
名残惜しそうな表情で、なぜだかドキッとする。
「結局、自分のこと話したいだけじゃない」
「ばれた?」
笑いあってから、そうたたないうちに
気付けば学校がおわっていた。
卒業式の前日だというのに、日直だった私は、敦をおいて先に学校に来た。
なぜだか、3年生のフロアだけ空気感が違う。
嫌だ、早く卒業したいとか愚痴なんか言っても、
結局はこの学校がみんな好きなんだなと感じる。
「真琴、風邪引いたか?」
「引いてない」
「俺、引いた」
鼻をずるずるさせて、話しかける敦も、
名残惜しそうな表情で、なぜだかドキッとする。
「結局、自分のこと話したいだけじゃない」
「ばれた?」
笑いあってから、そうたたないうちに
気付けば学校がおわっていた。