「なあ、これマジでおもろいから見てみろって」
「どれ?
…っ、あはははは!やばい!」
「な?お前絶対好きやと思ったわ」
幼なじみの山下拓斗にスマホの動画を見せられ、ツボにハマった私は斉藤愛奈17歳。
「愛奈ちゃん来てるの?入るわよー」
扉の向こうから拓斗のお母さんの声が聞こえる
「こんにちは!いつもいつも、おじゃましてます!」
「今日はクッキー焼いたの、食べて」
「うわー!おいしそー!」
拓斗の家に遊びに行くと毎回のように手作りのお菓子を持ってきてくれる。
可愛くて優しくて拓斗自慢の母親なのだ。