「駅、か。危なくねぇか?護衛つけるか?」

何、こいつ。心配性?なのか、十勝。

変なやつ。

『私、戦えるからって戦闘員になったのに護衛っておかしいでしょ。』

「だけど、ここの当たりには変なやからがたくさん……。」

君たちも、一般人から見たら変な輩だから。

『大丈夫。私、強いもの。』

「いいじゃ〜ん、龍くん。りかちんがそう言ってるなら。」

永富の説得もあってか(あれは説得と言うよりも、面倒臭いからだろう。厄介払い、的な?)
十勝も渋々と言ったように引き下がった。

と、思いきや。

「携帯、貸せ。」

『携帯?』

ほいこらと、差し出すわけにも行かない。

Kの奴らの連絡先とかも普通に入ってるからね。

それとも、なんだろ。危なくないように
(私の身も、もし私が神龍を裏切るかもしれない時の様に自分の身も守る為、か。)GPSでもつける気か?

『なんで?』

「番号登録する。」

『ああ、携番?』

なるほど。

『私が操作するから。言って。』

もし、十勝があれならば……。私の予想通りならば、【あの人】の名前を見れば私のことを警戒するだろう。

提案すれば、

「渡せない何かがあるの〜?」

と挑発される。ええ、そうよ。