「かちゃ……り…ちゃん、りかちゃん!!」

その呼び掛けで、ゆっくりと浮上していた意識がジェットコースター並の速さで上がってくる。

なにかの気配がして、ベットの上で攻撃ができる体制に身構えればそこにはお姫様が居た。

いつから、いた?

「おはよう、里香ちゃん!!」

眩しい笑顔で、挨拶をしてくるお姫様。それに、少し戸惑う。

『お、おはよう。ねぇ______』

お姫様、貴方いつからここにいた?そう聞こうと思ったが言えなかった。

「早くっ!早くっ!今日学校だよ!」

そう言いながら、私の手を引っ張るから。

『ちょっと、待って!私まだ着替えてないんだけど?!』

「あっ!着替え終わったら教えてね!」

部屋を出ていくお姫様。それに少し呆れながらもさっさと着替えを済ませる。

それにしても、洗濯ってどうしてるんだろ。

ここの倉庫に住んでいるのは、幹部だと十勝、相澤、時友。永富と、お姫様は家に帰っているようだ。

てなると、お姫様の送迎係は永富か?