「お前、Kのこと知っているのか…?」

少し、低い声で聞かれる。

あ〜、墓穴ほったな。ここには ただ喧嘩が強い女の子として置いてもらうつもりだった。

だから、私は____

『前に怪我した時に結構重症で、Kの倉庫で手当してもらっただけ。』



____隠させてもらう。


実際、これは嘘ではないし。だって、私がKに入ると決まってから、Kの倉庫で手当してもらったから。


そう言えば十勝は、そうか、と少し残念そうに言った。