どうしてでも、この世界に居たいんだ。

ならば……。

何を利用しようが、何を踏みにじろうが、関係ない。

頭脳、という選択肢もあるが、

Kでは、Jack(参謀)の統牙がやっていたし、神龍にも、統牙には及ばないだろうが優秀っぽさそうな時友、だっけか?

が、いるし…ね?

Kの幹部の奴らも……。

Ace(特攻隊長)の、大灯も。

Joker(影武者)の、藍も。

「……。里香ちゃん」

なんだ?と、思いそっちへ向く。

「抗争とかで、大ケガするの、やめてね。

大怪我した里香ちゃんなんて、見たくないよ。嫌だよ。手当、する方の身にもなってね?



仲間の血なんて、見たくないよ。」

『分かった。』


______この子は、私のさっきの言葉が分かったのだろう。

それに、最初から危なくないの?とは聞いてきたが、

“女の子なんだから危ないよ” “やめなよ” 。

決めつけるような言葉は使ってこなかった。

それに、“ケガ ” ではなく、“大ケガ ”、と言ったのも。

この子はきっと、聡い子。

つくづく、関心する。

私は、お姫様の頭に手を置く。

『任せておいて。ケガなんて相手をヤり過ぎて手が真っ赤になりました、くらいだから。

それ以外はケガなんてしないから。』

そのまま頭を撫でれば、安心したように笑った。