そう言ったら、女子は怯えた表情をしたまま顔をすごいスピードで横に振った。

……大丈夫?首、もげない?嫌よ、私。首と体が分裂した人の死骸なんて。処理がめんど…んんっ。怖いもの。

その時、

「「里香ちゃーん(ちーん)!!!」」

馬鹿でかい声が教室の後から聞こえてきて少し、嫌、かなりビビった。

私普段そんなにビビること、ないのに。

なんだ何だ?とまぁ、予想はついているが確認してみれば案の定、永富とお姫様だった。

その2人に軽く手を挙げると手、もげるんじゃない?というくらい振り返してきた。

ケバい女子といい、この2人といい、全く。限度を考えなさいよ。

そろそろ席に着きたくなってきたため、先生を見れば察したのかあそこ、と指をさしてくれる。

そこを目で辿れば何とまぁ。

小説の転校生あるある席であり、そして…..。

「やった!!私の隣だ!!」

「ずるい~!僕も隣がよかったぁ!」

そう。お姫様の隣だ。でも、私の席は一人席。

分かるか?

つまり左から 私、通路を挟んでお姫様で永富。

うるさくなりそうだ。

今日のSHRは、そんな感じで終わった。

授業は、ほとんど寝るな。ここは、テストと単位を取ればいいらしい。

もう、大学までの勉強は終えているし。

……いろいろ、あってね。

私が歩んできた道は、決して楽な道ではなかった。

だけど、乗り越えられない程の重い過去なんて持ってない。

持ってはいないが、後悔をしているんだ。

それを、未だに引きずってる。悲劇のヒロイン?

私はその言葉が1番嫌いよ。