夏休みの1日。久しぶりに1日まるまると家で過ごそうと思った。母さんに連絡とれば「いいよー。」とこれまた軽い返事。
「なぁ、輝。俺もお前ん家行きたい。」
「別にいいけど、なんもねぇぞ?」
何故か龍喜が着いてくる。
「僕も行きたい〜!」
「駄目だよー、雪。宿題は終わったの?」
「げ、オカン…」
「誰のせいでオカンになってると思ってるの?え?ほら何か言ってご覧よ?」
「僕の宿題が終わらないから〜。厳しいよ律〜。」
「ほら、べそべそしないで頑張って。」
「無理だよ〜。」
半べそをかいている雪。え、律ってそんなに厳しいの?
「行ってらっしゃい、2人とも。」
「おう、行ってくる。」
「ああ。」
炎天下の中、2人でチャリをこぐ。
「これが終われば涼しいところ。これが終われば涼しいところ。これが終われば涼しいところ。これが終われば涼しいところ。」
「さっきからボソボソ何言ってんの、龍。怖ぇんだけど。」
「……暑い。」
「そうだな。でもうちの周りは森っぽくなってるからそれなりに涼しいはずだぜ?」
「これが終われば涼しいところ。これが終われば涼しいところ。これが終われば涼しいところ。」
「うん、俺が悪かったから龍ちょっと黙れ。余計に暑くなる。」