いや、知ってますも何も元々は同じ仲間でした。なんて言えなくない?ちなみにこの場所もあなたのお兄さんである藍に教えてもらいました。

なんて言えるわけなくない?え?


あ、そう言えばさっき質問されたんだ。だから答えなきゃ。

あくまでも

『知ってるよ。』

知ってる。ただ、それだけだと。それ以上でもなんでもないと。

「どこで、知った?」



何この人。いつも私に興味無いような顔してるじゃん。ここ数日、神龍の倉庫に住まわせて貰うことになった。

その時にご飯作ってくれることはとても感謝してるけど、さっきみたいに話しかけたらめちゃくちゃ冷たいのに…。



なんて頭で考えながらも口は動く。


『数日前、ここに来た時に言ったこと覚えてる?私、怪我をして手当してもらったことがあるの。その時にちょっとの怪我じゃなかったみたいで乱華さんと藍に面倒見てもらったことがあるの。』


こいつとは同学年。学年は1年生だけど留年してるみたいなもので、実際は高2の学年なのだ。

私が乱華さんに会ったのはだいぶ昔。十勝が副総長をやってる私に会ったのは多分中3か、高1。十勝が荒れてる時に金髪が神龍に入ってないわけが無い。

だって千歩は、金髪は中学上がる頃に十勝と入ったって言ってたから。