座って星空を見入っていたが、どこからか足音が聞こえてくるので後ろをむく。。

『……?』

人数は1人。乱華さん、では無いな。まぁぶっちゃけ藍じゃなければ誰が来ようと構わない。そう思ってまた上を見る。

なんか、少し気まずいし。多分そんなこと思ってるのは私だけだけど。


「……なんでお前がここにいるんだ?」

再度後ろを振り向けば、『相澤……、』相澤こと金髪がいた。



こちらに来て、離れて隣に座る。離れすぎてもはや隣と言えるかどうかすら危うい。別にどこでもいいんだけど。


「ここ、知ってたのか。」

『知ってた……、とは?』


話しかけてくるとは思わなかったからびっくりした。

そっと金髪の顔を見上げれば機嫌が悪そうな表情。チッ、と舌打ちを打って私から目を逸らした。


「それもそうか。そうだよな。お前、俺の母さんと知り合い見てぇだもんな。」

ああ、そういう意味か。


「お前、俺の兄貴のことも知ってるだろ?」


ドクン、と胸が跳ねる。


金髪は再度、舌打ちを打った。