『着いた……』
物置倉庫の所。泊まる場所の裏側の当たりなので少し遠い。多分十勝はここの付近からシャベルを持ってきたのだと思う。
そういやあのシャベルちゃんと返した…、だろうな。うん、そうでなかったら困る。
やっぱり、綺麗だな。
1面の星空は、街中に煌めいている街灯が無いせいでとてもよく見える。1粒1粒がダイヤみたいだ。
そういえば星の光は過去の光だって言うよね。オリオン座の星も1個危ういみたいだし。
今の私に過去の光が届いていることが、すごく神秘的に感じる。上手く言えないけど。星の元に行ったらその星はもうないかもしれないのに、あるように見える。
圧倒的な存在感を放って。