えーー、と頬をふくらませる千歩をよそに空を見上げる。ふむ。今日は満月か。明るい。
『ちょっと出かけてくる。』
「…?どこに行くの?」
『どこ…って、どこだろう?探検してくる。千歩も行く?』
説明の仕方がわからない。あの場所の。
少し考える素振りをした後にヘラッと笑った。
「今日はもう疲れちゃったから私は行かない。」
『そっか。分かった。』
「うん!行ってらっしゃい!迷子にならないでね!!」
『大丈夫。』
そっか、忘れそうになるけど千歩と龍喜は金髪の幼なじみなんだから当然乱華さんに名前も覚えられてるし、この家も知ってるのか。どこに何がある、みたいな。迷子にならない程度には。
てことは当然、金髪の兄の藍も知ってる……。
そう言えば私も最初はここの家広くて迷子になったな、なんて考えた。
「あれ、紫陽。偶然だな。」
この声は、
『十勝?』
服を着てホカホカと体から湯気が上がっている。頬もピンク色……いや赤くね?
『まだ風呂入ってたの?』
「ああ。長風呂が好きでな。輝は付き合ってられないって先に出たけど。」
肩を竦める十勝。それにしてもこの人ほんとに顔だけならいいな。かなりかっこいいほうだと思う。
風呂上がりだからか色気も出ている気がする。
『ちょっと出かけてくる。』
「…?どこに行くの?」
『どこ…って、どこだろう?探検してくる。千歩も行く?』
説明の仕方がわからない。あの場所の。
少し考える素振りをした後にヘラッと笑った。
「今日はもう疲れちゃったから私は行かない。」
『そっか。分かった。』
「うん!行ってらっしゃい!迷子にならないでね!!」
『大丈夫。』
そっか、忘れそうになるけど千歩と龍喜は金髪の幼なじみなんだから当然乱華さんに名前も覚えられてるし、この家も知ってるのか。どこに何がある、みたいな。迷子にならない程度には。
てことは当然、金髪の兄の藍も知ってる……。
そう言えば私も最初はここの家広くて迷子になったな、なんて考えた。
「あれ、紫陽。偶然だな。」
この声は、
『十勝?』
服を着てホカホカと体から湯気が上がっている。頬もピンク色……いや赤くね?
『まだ風呂入ってたの?』
「ああ。長風呂が好きでな。輝は付き合ってられないって先に出たけど。」
肩を竦める十勝。それにしてもこの人ほんとに顔だけならいいな。かなりかっこいいほうだと思う。
風呂上がりだからか色気も出ている気がする。