乾かした髪の毛に手ぐしをしながら千歩と一緒に廊下を歩く。

そう言えば十勝と金髪に会わなかったな。いや待って?私たちと言っても一方的に千歩だけど、なんか風呂ですごいアレな会話をした気がするけど2人が隣にいたってこと?


わーーー。なんとも言えない気持ち。


あの二人も私と同じで千歩に巻き込まれた被害者だな。ははは。

あーあ。隣の千歩はそんなことを考えてはいないのだろう。なんかパンケーキが食べたいだの言っている。

今どきの女子高生だねー。女子高生だったねー。

適当に話をあしらっているうちに、部屋に着いた。



*..*


「ちゃくりーく!!」

ぼふんっ、と千歩が布団にダイブする。私はもう旅館に泊まっている気分になってきたぞ。

あれ、ここ知り合いの家だよな?旅館じゃないよな?なんなんだこの広さは!

「りかちゃーん!私こっちの布団で寝るね!」

『どうぞどうぞ。』

人がダイブした布団には寝たくないし。


「里香ちゃんもダイブする?」

『しないよ?』