「うわー、広いねー。」

『本当…広いねぇ。』

そう、いつ見ても広いのだ、この風呂場。十勝たちと別れたあと服を脱いで風呂場に入る。

何故か千歩が私の体をガン見したあとに悲しそうな顔をして胸の当たりを押さえていた。なに、その顔は。というかガン見するな！


各々、体や髪の毛等を洗って湯船に入る。

「はーっ、いいねぇ」

『セリフがババァみたいだよ』

と指摘したら頬を膨らませていた。


『でも手足を思いっきり伸ばせる広さはいいね。そう簡単にはできない。』

「里香ちゃん足長いね？」

『そ？ありがと。身長も高いしね。』


単純計算で行くなら身長の半分は足。体の半分。私は身長168だからね。そりゃ長くもなる。

『別に千歩だってそれなりに長いじゃない。』

「へへっ！里香ちゃんに褒められたー！」


『そんないつも私が褒めない人みたいな言い方…「里香ちゃん胸大きいね？」お前は一体なんの話しをしているんだ。』

子供みたいにふくらませる千歩の頬を指で潰せばぺったんこになった。それ小さい子がいじけてするやつや。

「何カップ？」

『女の子が。気安くそういう話をするんじゃありません』

ちなみにKの時にそういう話が出た時も軽くあしらってはいたけれど、下ネタを言ってきた人達は尽く【あの人】の拳によって宙へ飛ばされていた。

自業自得である。