山に入って多分、10分くらい?だろうか。

探しているうちにだんだんと奥まで入って、気がついたら先程まで3手に別れて行動していたはずの仲間とばったりあっていた。


『ねぇ、あの子……』


指をさして示した先は、多分先程金髪が言っていたと思われる謎の洋館。

ここで事件があったのだろうか。不気味だ。


その前に少年が立っていた。立っていた、と言っても後ろ姿だけだけど。

金髪と十勝が頷いてゆっくりあちらに向いて歩いていくのを後ろからついて行く。


「なぁ、ここで何やってるんだ?」


振り返った男の子は、正(マサ)しく少年と呼ぶのにピッタリだった。