怪我をして地面にふせている中で意識があるのは私だけのようだった。

差が、凄い。弱い人は弱いし、強いひとは総長や椛さんみたいに少ししんどそうだけど立っている。

「千歩、どうする?」

「ごめんね、龍くん。お願い。私をおぶってくれる?」

「ああ。任せろ。」

龍くんに担いでもらいながら私は毒牙の総長の元へと向かう。


私の仲間を、酷い目に合わせたやつ。出来ることなら1発ぶん殴ってやりたかった。