床に叩きつけられる。受身が取れなかった、最悪。思いっきり背中から床に飛び込んだ。息が詰まる。

衝撃が来たと感じたのは一瞬だけで、あとは痛みしかない。痛い。ズキズキする。殴られたらこんなに痛いんだ。気持ちが悪い。

立つのも辛い。吐きたい。喉がやけるように痛い。泣きたい。嫌だよ。


でも、戦わなきゃ。みんなと一緒に過ごした大切な場所だもん。

さっき切られたほっぺから血が出ている。それだけで痛いのに……、私には、誰かを守るなんて無理だったのかな。


「んだよォ、もう終わりかぁ?だからつまらねぇんだよ、女ってのはァ!」

「グッ、ガッ……ハッ、グフッ」

男は横に寝転んだまま立てないでいる私の背中を蹴り始める。もうだいぶ意識が遠のき始めている。

私、このまま死ぬのかな。

「お前らがよえぇから」

男の話が途切れたのはここだった。