「まず、保健室行くぞ。」
しょげて指示を出した十勝に続いて旧校舎を後にしようと歩き出せば
「待って!!」
高い、可愛らしいお姫様の声が響くのと同時に袖をクンッと引っ張られた。
「どうした?千歩。」
不思議そうな顔をするメンツに、お姫様は勢いよく下を向いた。
……頭を、下げた。
「ごめん、みんな。」
さすがにお姫様の意図はわかるだろうな、と思い顔を見渡せばそれぞれが驚いたような、キョトンとした顔をしている。
……うそだろ?
というか、すごく今更だが女の子たちはお姫様が倒したんでしょ?気絶できるほどって結構力があるなぁ。
ぼんやりとほかのことを考えているけれど、お姫様の謝罪はまだまだ続く。
「私が自分勝手な行動して、そのせいでみんなが傷ついた……。私も最初から皆と一緒に戦えば……」
お姫様が言葉を紡ぐ途中、十勝の手がお姫様の頭の上に乗る。
「お前が、無事なら俺達はそれでいいよ。」
さっきとは全く違う表情をしている十勝。
私がここ数日見た表情は無表情か、イヌオくんについて語っている目が煌めいた表情か、はたまた眉間に皺を寄せた表情だけだったが。
へぇ?案外優しく笑うのね。
しょげて指示を出した十勝に続いて旧校舎を後にしようと歩き出せば
「待って!!」
高い、可愛らしいお姫様の声が響くのと同時に袖をクンッと引っ張られた。
「どうした?千歩。」
不思議そうな顔をするメンツに、お姫様は勢いよく下を向いた。
……頭を、下げた。
「ごめん、みんな。」
さすがにお姫様の意図はわかるだろうな、と思い顔を見渡せばそれぞれが驚いたような、キョトンとした顔をしている。
……うそだろ?
というか、すごく今更だが女の子たちはお姫様が倒したんでしょ?気絶できるほどって結構力があるなぁ。
ぼんやりとほかのことを考えているけれど、お姫様の謝罪はまだまだ続く。
「私が自分勝手な行動して、そのせいでみんなが傷ついた……。私も最初から皆と一緒に戦えば……」
お姫様が言葉を紡ぐ途中、十勝の手がお姫様の頭の上に乗る。
「お前が、無事なら俺達はそれでいいよ。」
さっきとは全く違う表情をしている十勝。
私がここ数日見た表情は無表情か、イヌオくんについて語っている目が煌めいた表情か、はたまた眉間に皺を寄せた表情だけだったが。
へぇ?案外優しく笑うのね。