「うん、分かった。」
スマホを取り出してどこかに連絡をし始める永富。私、お姫様、十勝、そして電話をしながらの永富で先程私たちが争いあっていた地点まで来た。
走ってきたからあまり分からなかったが歩いてみると意外と距離があるものだ。吃驚。
少しずつ近づいて行くとたくさんの人が倒れているのが視界に入る。そして僅かな赤と漂う血の匂い。
『うわ…、』
「すげぇな」
十勝も声を上げる。
「あっ、龍喜たちー、こっちこっち」
先の方から声が聞こえてきたのでそちらを見ればヒラヒラ、と手を振る時友がいた。
……器用に積み上がった状態になっている倒れた男達の上で手を振っていた。
『千歩?どうした?』
「あっ、ううん!なんでもない!!」
……怖いのだろうか、血が。いや、それは無いだろうな。お姫様なんて立場にいるんだし、それなりの覚悟くらいはできているのだろう。
スマホを取り出してどこかに連絡をし始める永富。私、お姫様、十勝、そして電話をしながらの永富で先程私たちが争いあっていた地点まで来た。
走ってきたからあまり分からなかったが歩いてみると意外と距離があるものだ。吃驚。
少しずつ近づいて行くとたくさんの人が倒れているのが視界に入る。そして僅かな赤と漂う血の匂い。
『うわ…、』
「すげぇな」
十勝も声を上げる。
「あっ、龍喜たちー、こっちこっち」
先の方から声が聞こえてきたのでそちらを見ればヒラヒラ、と手を振る時友がいた。
……器用に積み上がった状態になっている倒れた男達の上で手を振っていた。
『千歩?どうした?』
「あっ、ううん!なんでもない!!」
……怖いのだろうか、血が。いや、それは無いだろうな。お姫様なんて立場にいるんだし、それなりの覚悟くらいはできているのだろう。