「馬鹿なアンタに教えてあげるよォ。
松浦ァ、今日は何曜日でしょーか?」
「…、土曜日だよ。」
「さて。それじゃァほかの学校はどうなっているでしょうか?」
どうなっているか…。
「お休み?」
「そう、休日。少しでも戦力は多い方がいいよねぇ?」
「どういうこと?」
「つまりィ〜、
あんたを個別におびきよせて、仲間たちを向かわせるじゃん?しかも動くのは幹部だけ。
そこを、別の暴走族を使って叩き潰したらどうなるでしょーかァ?」
ケラケラと笑う先輩。
ねぇ、それって。
「真の狙いは、ノコノコと来た私を人質にして、私を助けるために向かってくるみんなを、別の暴走族を当てて潰すってこと?」
「せいかァい!!」
先輩は再び、笑った。
「お姫様は、本当におバカちゃんだねぇ?
あんたみたいなバカがいるから、裏切られたんじゃないのォ?あんたがもといたレディースも。」
その言葉が、酷く酷く、私の胸に突き刺さった。
千歩side_end