上靴の色的にきっと2年生。あともう1人は、3年生かな?進路に響かないのだろうか?大丈夫なのだろうか、いじめなんかしてる時点でまともなやつなんていないけど。

てか、唯風ちゃんが喋るんじゃないんかーい。

誰、この先輩!!

「し、知りたいです。」

先輩から聞いたことを復唱すればみんなにも回るよね。

「答えはねェ?あ、そろそろじゃない?アンタのお仲間さんがこっちに向かってきてるのなら。」

ニタリ、と笑う先輩。狂気が凄い。怖い。だけどそう考えると、純粋無垢のように笑う唯風ちゃんがいちばん怖いな。

と、そこで。

《うわっ、!?》

《おお……凄い》

《感激してる場合じゃねぇよ!》

《ちょっと面倒くさそうね》

みんなの声が聞こえる。声しか拾ってないため何があったのかはわからない。

「教えてあげるよォ、正解はね?」

告げられた答えに、思わず目を見開く。そうか、だから私を呼び出したんだ。みんなにも分かりやすいように手紙を出して、そうすれば、みんながここに向かうから。

だから。

「あははっ、」

思わず笑ってしまう。なんだ、全部私の空回りじゃないか。

「ごめん、みんな。」

だって、みんなの言う通り普通に逃げていれば。いや、それでもダメかもしれないな。

だって最初の計画は、私とみんなが準備室その1まで行って、そこで犯人の女の子達を特定する。

まぁ、どっちにしろ、私が足を引っ張ったと言っても過言ではないどころかそれが事実だ。

笑ってしまうではないか。酷すぎるよ、それ。なんなんだよ、それ。

……泣きたいよ。

何がみんなを守るだ。何も出来ないくせに。危険に晒すことしか、出来ないくせに。

笑いたくて、泣きたくて、胸が苦しくて。

ただ、ただ、憎くて。

そんなことをしむけた人も、守る、なんて豪語してる自分も。

ほんと、笑ってしまう。