お姫様と十勝がそれぞれ別れてトイレへと入っていくのを壁に寄りかかりながら見届けた。
に、しても。よくトイレっていじめられスポットとして名前が上がるよな。これは一緒に中へ入るべきだっただろうか。
考えてたところで
「どうした?」
十勝が手を拭きながらこっちに来た。もう終わったのか、さすが男子だ。
……よかよく見ればその使われているハンカチの柄がイヌオくんだったことは気が付かないふりをしておこう。
チラッと一瞬だけ見たはずなのに、十勝は私がハンカチを見たことに気がついたらしい。
いやぁ、面倒なことこの上ない。
「可愛いだろ?イヌオくんのハンカチだ!!…、知り合いが東京に行ってな!?その時のお土産でくれたんだ!!」
黄色地に茶色でイヌオくんが象られてい柄。しかもワンポイントではなく一面に散りばめられているので大量発生している。
『ウンウン、トッテモステキダトオモウヨ。』
「……棒読み。」
私の言葉が棒読みだと気がつくくらいにはまだマシな感性はお持ちらしい。
少し不貞腐れたような、しゅんとしたようなハンカチをポケットにしまった。
に、しても。よくトイレっていじめられスポットとして名前が上がるよな。これは一緒に中へ入るべきだっただろうか。
考えてたところで
「どうした?」
十勝が手を拭きながらこっちに来た。もう終わったのか、さすが男子だ。
……よかよく見ればその使われているハンカチの柄がイヌオくんだったことは気が付かないふりをしておこう。
チラッと一瞬だけ見たはずなのに、十勝は私がハンカチを見たことに気がついたらしい。
いやぁ、面倒なことこの上ない。
「可愛いだろ?イヌオくんのハンカチだ!!…、知り合いが東京に行ってな!?その時のお土産でくれたんだ!!」
黄色地に茶色でイヌオくんが象られてい柄。しかもワンポイントではなく一面に散りばめられているので大量発生している。
『ウンウン、トッテモステキダトオモウヨ。』
「……棒読み。」
私の言葉が棒読みだと気がつくくらいにはまだマシな感性はお持ちらしい。
少し不貞腐れたような、しゅんとしたようなハンカチをポケットにしまった。