完成したメールに、信頼を得るために証拠となるデータを一部添付し、すぐさま各報道機関へ送信する。


たとえ組織の奴らがこのメールの存在に気がついても、たくさんのカメラの前で俺に手出しすることなどできないだろうと踏んでいた。



問題は…、会見するホテルへたどり着く前に奴らに消されてしまわないか、だな。

奴らが会見の情報を掴む前にホテルで待機していよう。
念のため会見の会場を抑えるときに客室も一室予約していたのが使えそうだ。


ホテルへ急ごう。
…いや、でもその前にあそこへメールを送らなければ……


俺は海外のサーバーをいくつも経由させ、ある場所へメールを送信した。

そしてパソコンに残った痕跡をすべて消去し、ネットカフェをでた。