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掌を返したように対応のよくなる看護師や患者たちに正直小春は戸惑っていた。
多少は覚悟していたけど…
ここまであからさまだとは…。
この人たちは罪悪感を感じたりしないのだろうか?
私の検査を担当した人なんて、電話番号が書かれたメモを渡してこようとした。
恋人がいると言ってもちろんお断りしたけど…
みんな何を考えてるんだろう。
昨日まであんなに嫌ってたくせに。
「はぁ…」
「お疲れみたいっスね?
1時間後に検査結果が出るらしいので、それまで部屋でゆっくりしましょう」
「はい。
あの…松村さん、車イスありがとうございます」
「いえいえ、佐々本さんが乗られている車イスくらい、なんてことないっすよ」
今日は園田さんはお休みのため、松村さんという男性の方がリーダーとなり護衛してもらっていた。
彼は、この前窓ガラスが割れた際に私を庇って怪我をしてしまった方だ。