◇◇◇
朝、目がさめると病室や窓の外が騒がしかった。
「ん…、なんの音…?」
「あ、目が覚めましたか?
おはようございます」
「おはようございます…」
あまりの騒音に、いつもはぼーっとしている小春の頭も少し冴えてきた。
「園田さん、この騒ぎが何かご存知ですか?」
「はい!
たった今本部から連絡が入ったのですが、佐々本さんのお兄さんの冤罪が明らかになったそうです!」
「!!」
「もう嫌がらせされることもありません!」
ついに…お兄ちゃんの無実が…?
やった…やったよお兄ちゃん!
…蓮さん…っ、ありがとう、ありがとう!
「園田さんも本当にありがとうございました…っ」
「いえいえ、私達は無力で…結局は東堂さんに頼ることしかできず」
「そんなことありません!」
園田さんたちのお陰で、私はなんとかギリギリのところで自分を保っていられた。
「今日は検査の日ですから、心機一転頑張りましょう!」
「はいっ」