「…っ、園田さん?」
「今は一人で心細いでしょうから、少しでも安心して頂きたくて」
「…ごめんなさいっ、私さっき…」
「お気になさらないでください。
気持ちが不安定になってしまうのも無理ありません」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
園田さんはこんなにもいい人なのに…私さっきなんて事を言ってしまったのだろう。
ようやくやってきた看護師さんは、私の熱を測るとすぐに解熱剤と痛み止めを点滴して去っていった。
頭がぼーっとしていて、あんなに会いたくなかった看護師さんを気にする余裕さえなかった。
「私はずっと側におりますから…
安心してお休みください」
もう話すのも億劫で、私は園田さんの心配そうな目を見つめながらそっと瞼を閉じた。