なんだか頭もぼーっとしてきたし、体も熱くて息苦しい。



「あの…夜は帰られても大丈夫ですから…無理、なさらないでください…」


「いえ、夜も交代で側にいさせて頂きます。
それより佐々本さん、先程から様子がおかしいようですが…体調が悪いのではありませんか?」



「…大丈、夫です」

「ナースコール押させて頂きます」



あからさまに私を嫌がっているような看護師さんには会いたくないのに…


「なんで呼ぶんですか!」

「申し訳ございません。
しかし怪我がひどいと高熱が出る事があると伺っていたので…」


「看護師さんには会いたくないの!
勝手なことしないでよ!」



わ、私…なに言ってるんだろう。
親身になってくれてる園田さんにこんなこと言うなんて……


「…あ、あ、あのごめんなさい」

「佐々本さん、失礼いたします」


私が自己嫌悪になっていると、園田さんが私のすぐ側までやってきて、そっと手を握ってくれた。