「あ、あの子!!1年の三木さん!!!

やっぱ可愛いなぁ~」



と、玄樹が言うから見てみると

なにやら急いでいる琴音を見つけた。



何にそんな急いでるのか知らないが、急ぎすぎてつまづいてやんの。



俺は転びそうになっている琴音のところへ行き、腕を引っ張って抱きとめた。



「え……あ、すみません!」


俺だと気づかないまま離れて、俺を見るとこの世の終わりかのような顔をする琴音。



俺って、そんなに嫌われるようなことした?


普通にショックなんですけど。



と、思いながらも「大丈夫か?」と聞いていた。