俺も図書室を後にして廊下を歩いていると、後から「綾斗~、発見!!」と騒がしい奴が声をかけてきた。



「うるせぇ」


「まぁまぁ、そう言うなって!

今日綾斗ん家行くからな?」


「は?なんでだよ」



楽しそうに話すこいつは、宮島 玄樹(みやしま げんき)


まぁ、腐れ縁ってだけだが。



「この前のゲーム、やりたいからに決まってるだろうが!!」


あー……あのゲームか。



「残念、売った」


この前、金に困ったからあらゆるものを売り飛ばしたんだよな~。



「はっ!!売るなや!!」


なんてブツブツ文句言って俺を叩く。

何気に痛いんだけど……。