お財布を取りに急いで学校に戻り、無事お財布を鞄に閉まって来た道を戻っていた最中。



隣のクラスからなんだか如何わしい声が聞こえていた。



不思議に思い覗いてみると……


なっ!!あの人、また違う女の子と……!!!



黒澤先輩が女の子とキスをしているところだった。


はぁ……。

今日、何度これを目撃すればいいのだろう。



覗かないで帰ればよかった。


なんて後悔したって遅いから、気づかれないようにその場を後にしようとしたのに

それができなかった。



なぜなら、彼が私に気づき女の子を放置してこちらに向かってくるから。



いや、女の子放置したらダメでしょ!!なんて思いながらも体が動かない。


どうして動かないのよ……。