洸の目に
ベッドの上に、こちらを向いて座っている
ひまわりの姿が
飛び込んできた。


その瞳からは、後から後から溢れ出る涙…
声が漏れない様に
両手で必死に塞いでいた。

訳が分からず、
言葉も出ない洸に

「悪い、意地っ張りなひまわりに、お前の言葉を聞かせたくて…
すまない。」

ペコリと頭を下げ

「お詫びに、
後はお前らに任す。

俺は用事で出かける。
入り口に不在の札を
掛けとくから
ゆっくり話せ、ハ・ナ・シだからな!」

念を押すと
先生は保健室から出て行った。