「洸は物心ついた頃から、跡取りとして
英才教育ってヤツ?
受けてきていて…

これでも小学校の頃は、洸も俺も素直で可愛かったんだよ。」

チラッとひまわりを見て、笑って話を続けた。


穏雅先生は、話が聞こえているのかいないのか、煙草を吸いながら書類に目を通していた。


「小三の頃に、元々体が弱かった母親が亡くなって…。」

「え?母親って、
じゃあ今の人は…。」

ひまわりが割って入った。