「アヤ、ココ行かね?」

わお。
ユウジ君、いきなりですか?

「あんた、欲望丸出しすぎ」
「へへへ、オレも男なので」
「開き直るなっつーの」

爽やか系に見えるのは外見だけですか。
今まで、ネコかぶってたんですか。

そう、問い詰めたいくらいだったけど、まあ、あたしもなんだか寂しかった。
チャコがイキイキしてて、コウキがどうしてるのか気になってて。
あたしだけ、置いてけぼりくらったみたいで。

「いいよ。行こ?」

あたしは、ユウジの誘いにあっさり乗った。

そして、ピンク色のまぶしいエントランスに入って行った。
制服のままなのに、全然ためらわなかった。

もう、どうにでもなればいい。