コウキが、今日はやけに何度も教室に顔を出す。
まるで、何かの予感を感じていたかのようだった。
そのたびに、レイカが上手く言ってくれていた。
何て言ったのか分からないけど、コウキがぽーっと顔を赤くしてるのを見ると、レイカ独特の色気に負けてしまったらしい。

宿題はなんとか無事に写し終え、昼からの英語の単語テストは、なんとか乗り切ることが出来た。
結果はどうだか自信がさっぱりないんだけど。

刻一刻と迫る放課後。
あたしの心臓はドキドキしていた。