「先生!

この人は私とお付き合いしてくださってる

森村優也クンです!」



「はじめまして。」



一応あいさつだけしといた。



「こちらこそ」


笑ってるようだが目元は全然笑っていなかった。



逆に睨んでるようにも見えた。



「水野。

そろそろ私は帰るから。」



それだけ言って戻っていった。



オレの苦手なタイプ。



でも、確かに香恋のピアノはすごく上手かった。



まぁ本人の才能ってのもあるんだと思うけど



アイツの力もあるんだと思う。



オレの中ではなんとも言えないモヤモヤ感があった。



「優也クン?」



香恋の言葉で現実に引き戻される。




「ところで、明日大丈夫なのか?」