やっと向かえた土曜日。



今日は香恋のコンクールの日



いつもより早めに起きて準備するオレ。



コンクール会場はオレの家から三十分ぐらいのところ。



すげぇカワイイんだろうなぁ~



ピアノを弾く香恋を想像するとニヤけてくる。



「お兄ちゃん、大丈夫?」



なんて優奈に言われてしまった・・・



「今何時?」



ゆっくりしすぎて時間を忘れていた・・・



「今? 九時三十分くらい」



「優奈、オレもう出るからな!」