「オレ的には香恋が一番可愛いぞ。」



香恋の耳もとでささやく。



潤んだ瞳の香恋はすごく堪らない。



「あっ!

そろそろ私の番です。」



オレの腕からするっと抜けた香恋。



「見ててくださいね♪」



香恋は得意げに走って行った。



香恋が出る競技って・・・



徒競走?



香恋って足速かったっけ?



外見的にはおっとりしたタイプで、香恋に機敏などの言葉は似合わなかった。




心配になり、ゴールのところで待っていた。



早くも香恋の番になる。



自分のときよりドキドキする



いつものようにこけるんじゃないだろうか?なんて・・・



オレも正直すげぇビックリした。



だってあんなにいつもドジな香恋が別人みたいに速かった。



また一つ意外な香恋の一面が見れた。